何かと苦難に見舞われた海の旅から帰還し、南のアクラシエル地方へと赴いたファンブラーズ。
クラスチェンジ申請でシローとキャロラインが出かけた後、残りの3人は時間を有効に使おうと簡単な仕事を請け負うことに。
その内容は、王立顕学院付属資料館の夜間警備。
ローラ『わぁ〜! お仕事じゃなくてぇ、ちゃんと見て回りたいですぅ^^』
ヴィヴィオ『ふーん……やっぱり俺ぁ地上の展示物の方がいいなぁ』
雑多なものが山積みになっている資料室で、それぞれが思い思いの感想を口にしていると、そこに侵入者の足音が。
お喋りを中断し、すぐさま迎撃の態勢を整える3人。
暗闇の中で対峙したのは、盗賊とおぼしき3人組でした。
頭数だけは同じであるものの、個々の戦力においては今更比べ物にはなりません。
盗賊たちの攻撃はほとんど有効打を与えられず、逆に痛打を浴びせられて、次々に倒れていきます。
結局、たった5ターンにて戦闘は終了してしまいました。
ローラが手際よく盗賊たちを確保していく中、スラーヴァは……。
スラーヴァ『……?(一瞬、不思議な感じがしたんだけどな……気のせいか)』
彼の前には、古びたソリの残骸。
記憶を辿ってもまったく見覚えがないはずのそれに、どこか妙な感覚を覚えつつ、今回の仕事は幕を閉じたのでした。
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